ありあまる富

ドラマの主題歌のようですが

番宣で知った椎名林檎の歌。


6月のみんなのうた

「二人ぼっち時間」

とともに


昔の気持ちを思い出す歌。



ありあまる富」はとくに共感を覚えてしまう歌で

発売日にアイポッドタッチに入れて何回も聞いていたが

あるとき、旦那と一緒に

この歌をテレビでみる機会があった。


NHKの歌番組にゲストで椎名林檎がでていて

トークと歌を3曲ほど。


 丸の内サディスティック

 ありあまる富

 二人ぼっち時間



2曲目を演奏し終わった後、

旦那が


 よく意味が分からないな〜


とぼそりと言った。




私は、あまりにびっくりして

一瞬何のことをいったのか

考えてしまったけど


その後、落ち着いて考えるに



感性というのは、違って当たり前。


周波数が合うのか、合わないのか

それは良し悪しを問うものでない。




ただ、絶対的なものとして

私たちの間では共感できないのかと

思うと、私が個人的に寂しかっただけだ。




椎名林檎なんて、旦那のなかでは

流行の歌手の1人にすぎなかったのだろうし



私が、いつもからかっている

旦那の聞いてきた歌をうたっている歌手と

同じように処理されているわけで




 もう自己紹介は終わった。


と、音楽雑誌で語っていた椎名林檎の言葉も

彼女が子供を産んで、復帰するまでのプロセスも

旦那には

別にどうにも響かない断片にすぎない。



そういう、ひとつひとつが

若い頃、お金をかけて、時間をかけて

自分のなかに渦巻いていたものが


年をとった今、宝のように思えることを

考えると


回り道って、してもいいのかな、と


面倒くさい人生も、いいのかな、と



昔の自分を肯定したくなるのだった。