お金の使い方

お金の使い方は

あまり幼少期から

変わっていない


びっくりするほど
高いものは買わないが

少し高いくらいのものを
買えるような人でいたい


ただ、化粧品は別だ


あれは、未来への投資である。

まだ見ぬ老女になったとき

眉間や目尻にできるシワのため

いま高いアイクリームを

買っているのである。


欲しい鞄は我慢できても

ここは我慢しては

いけない。



サブリマージユという

高機能を謳ったクリームがある。

小さな重い金ピカの容器に
入っている。

三万円以上するこのクリームを
かうときに、いつも

自分はバカなのではないか

騙されているだけ

何もつけない人の方が
肌はきれいなはず

と、一生懸命
自分を止める理由を考えるのだが

いつも最後は


信じてみよう

財布を開いてしまう。


これは、完全に

母の呪いだと

思っている。


スキンケアと厚化粧に

命を懸ける私の実母


高いスキンケアグッズを
買い揃える姿を
ずっと見てきた。


かたや、年中ノーメイクの
叔母

個人のポテンシャルはあれど

しみだらけで、垂れ下がった頬


それがいい、悪いは別としても


スキンケアは少なくとも

効果的なものだという

刷り込みができあがってしまった。


無駄遣いの言い訳は
見苦しいが

そんなクリーム買う前に
化粧を落とさず寝るのを
やめた方が肌にいいのは
よく分かっている。