いたい日々

あの頃は、若気の至りだなんて

あとから思う日がくるなんて

思いもしなかった



よく考えれば


よく知らない男の家に

転がりこんでみたり、、、


自分の娘には絶対やってほしくないこと
をしたこともあった


その人が乗るバイクの秘密とか


あの寂しそうな人が乗っていたレガシーとか


苦しかったとき助けてくれたアリオンとか


真夜中のスポーツカーとか



乗り物は記憶に残りやすい



男だけじゃなくて


たくさんの女性が私を助けてくれた



最後の最後で痛い思いをしなかったのも

彼女たちの素晴らしい助言があったからだ



すこしでもはやく

すこしでもおもしろく

すこしでもかっこよく


大人になりたかったのだなぁ、と


おばさんになってからしみじみと感じる。



こんなことを考えてしまうのも


昨日、連れ合いといったダイニングバーは

懐メロばかり流れていて

着席して一杯目で帰りたくなったが


変に悪酔いして

気づけばボトルは一本あいていた



どうして、私は結婚したんだろう


するつもりなんて、なかった


あのとき、

誰に対しても誠実でなかった


べつに、いてもいなくてもよかった



それは自分のことだったのかもしれない。



いまも、別にそういう気持ちがまったくないわけでもない


むしろ、そういう気持ちになるときが多い



ただ、一つ人生のコマが増えた。

私以外の、まったく別人格の子ども。


連れ合いにそっくりの子ども。


私はこの人といっしょに年をとっていく。


連れ合いもついでに年をとっていく。


そんな、ゆるい気持ちが


無口な男と大人になりたい子どもがいる空間が


とてつもなく心地よいのだ。



そんなことを

andymoriをきいていて

考えている自分も

そうとう痛い。


今日は犬と私しか
いないからいーのだ。


すごく好きになっちゃった人とは結婚しないほーがいーよ。